くま号には、サブバッテリーとして密封型のディープサイクルバッテリー(鉛)を搭載しておりましたが、最近バッテリーの消耗が早くなってきている感じがしていて、そろそろ交換かな…と思っておりました。どうせ交換するなら、話題のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーにと思い、今回交換しました。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーといっても様々なメーカーの製品がありますが、安全性や耐久性、価格等を考慮して「Ampere Time」にしました。一般的なリチウムバッテリーは2000~3000サイクルですが、これは4000サイクル以上使用できることで、耐用年数は10年に達します。従来の鉛蓄電池の200~500サイクルと3年間の使用寿命に比べれば、約10倍のサイクル回数と3倍も長い寿命を持っています。
また、同容量の鉛酸電池の重さのわずか1/3と軽いメリットもあります。
そのかわり、やはりバッテリー自体の価格は高いですし、フルに性能を発揮させるためには専用の充電装置も必要になります。
くま号のサブバッテリーはダイネットのベンチシートの下にあります。

ここにBrite Starのディープサイクル バッテリー(SMF 27MS730)が3つ搭載されています。

まずは、配線を外して、バッテリーを撤去します。
マイナスの端子を外して、並列の配線を外し、プラスの端子を外し、プラスの並列配線を外します。

そして、走行充電器も外します。

今回のリチウムイオンバッテリーは「12V 300Ah」の物にしました。
従来と同容量で、並列配線が必要無いので楽かな?と思っただけです(笑)

従来のパッテリーと比べてみると…

若干小さい感じです。
今までのバッテリーのサイズは、304×172×202mmで、それが3つですので、ざっと304×516×202mmになります。
今回のリチウムイオンバッテリーは、240×522×218mmです。
重さに関しては、従来のパッテリーが1つ約21.5kgで合計約64.5kgに対して、リチウムイオンバッテリーは28.2kgですから、格段に軽くなります。
実際に設置すると…

ジャストサイズです!
走行充電器は、リチウムイオンバッテリーに対応して、評価の高い「RENOGY DCC 50A」にしました。
従来の走行充電器と同じ場所に設置。

走行充電器とリチウムイオンバッテリーの間にヒュースを追加して、配線完了。
動作確認のため、エンジンを掛けると…あら?走行充電器に電圧が来ません(汗)
メインバッテリー(オルタネーターからの分岐)を調べると…

走行充電器との間にブレーカーがあり、一応「50A」となっているのですが、実際には30Aチョットで遮断していました(汗)
ブレーカーの方が、切断したり復帰したりが楽で良いのですが、このタイプのブレーカーはやはり遮断電流が定格(記載)よりだいぶ下で落ちるのと、物によって遮断電流も違う様で不評なので、ヒューズに交換しました。

これで、安定して動作してくれました。

走行充電器に付随して「BT-2 BLUETOOTH モジュール」も取り付けました。

これによって、iPhoneのアプリ「DC HOME」で、充電の状態を確認することが出来ます。

くま号には、ソーラーパネルも設置してあります。

運転席(左座席)の下にMPPTと装備系のコントローラー(配電盤のような物)があります。
ソーラーパネルからの出力はここのMPPT経由でコントローラーに入り、コントローラーからサブバッテリーに充電されます。
MPPT自体は設定を変更すればリチウムイオンバッテリーに対応出来るようなのですが、残念ながらこのコントローラーはリチウムイオンバッテリーに対応していないためこのままだと充分な性能を発揮できないのと「RENOGY DCC 50A」はMPPTの機能を持ち、たいへん評判が良いので、とりあえずソーラーパネルからの出力も「RENOGY DCC 50A」に接続しました。
この状態でしばらく様子を見てみたいと思います。